石屋さん談義 1

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
八王子市、稲城市、三鷹市、立川市など東京多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

さて、塗装工事を請け負っていると、当然、様々なお宅にお伺いしますし、ご商売なさっているお店にもお邪魔して、あれやこれやとやりとりしながら作業を進めていくことになります。
工事が長くなってくると必然的にお付き合いする時間も長くなるわけで、たわいのない会話のなかにも記憶に残るやりとりも随分とあります。
とある石屋さんの作業場を塗装する時のこと。
内部の柱、天井も全て塗装する事になっていたので、床も石材もがっちりと養生する事になります。
けれども銘の入っていない墓石の群れの間などは脚立も立たないし、かといっていくら堅いとはいえ足場板をかけるのにも大変気を使います。

「すみません~(^_^;、この真上をやるためにですね、この石の上にベニヤを載せて足場板を置いたりしても大丈夫でしょうか。もちろん養生はがっちりしますけど・・・」
「大丈夫!大丈夫!そんなことで傷が付くような半端な石はネェから安心してくんな!(^^) 乗っかってもいいぞ。石なんだから。まぁ・・○○家とか彫っちゃうとそうもいかねぇけど」
「はぁそれはもちろん(^_^; よくわかっております。ちなみにですね・・・後学のために聞かせていただきたいんですけれど、ここら辺の石はおいくらぐらいなんですかね~?」
「う~ん。30万円・・・」
「はは~(‘_’) 30万円ですか・・・ナデナデ」
「あ!今お兄さんがさわった奴!それは300万円!気をつけてね(^^)」
「(@_@) エッ!こっち?? 見た目じゃわかりませんね~」
「うん、そう見えるかもしれないが・・・ちょっと違うんだな~」
「う~ん(^_^;) どの辺ですかね~」
「そっちの石はね、墓所に行って掃除してお花をそなえるだろ?」
「フムフム」
「お線香上げて、柄杓でお水をかけてあげるとだね・・・・」
「・・・フム」
「スーッと色が変わるよ(^_^) もちろんピンクとかにはならないけど、今よりずっと濃く・・・まぁ濡れ色になるんだな」
「(*_*)ほう!変わりますか」
「『遠いところをわざわざ、すまないねぇ』と言わんばかりに変わるわけだ」
「それは確かに・・・ちょっと嬉しいかもしれませんね~(^o^)」
この石屋さんとは長いお付き合いをさせていただいて、その後、父母の眠る墓所をお願いする事になったのですが、さすがに「水をかけると色が変わる石」は使えませんでした。
こちらの石屋さんといえばもう一つ忘れられない話がありますが、そちらの方はまた後日・・・


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