男のミシン道楽 特訓編 2

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
調布市、立川市、小金井市、国分寺市など多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。こちらは私個人の趣味のお話し、ちょっとした休憩ページですので、塗装関係は他の項目のブログをクリックしてみてくださいね(^^)

 

型紙の用意が出来たら次は当然のごとく、「生地を買いにいく」これが次のステップなので・・新宿の手芸専門店に行ってみました。

行ってみましたが・・あまりの生地の種類の多さと柄の豊富さに圧倒され、何を買ったら良いのかさっぱりわからない!(^_^;

商売柄、この家のここをこの色で塗ったらどんな仕上がりになっていくかはおおよそ見当が付きます。しかし、この柄の生地を使ってあの型紙でシャツを作った時、どんなシャツが出来上がるかなんてまったく想像が付きません。大体、よく着ている男物のシャツの柄ってどんなのが多いのかな~とあらためて思い出すことすらできません。

「ほとんど無地じゃないの?チェック?ストライプ?例えば、この布でシャツを作ったらどんなシャツが出来るのか・・・・全くもって想像が付きません。それよりも生地の山に圧倒されてというか売り場の雰囲気に飲み込まれてしまってもうギブアップです(^_^;

正直に言って「本当にシャツなんて縫えるのか?」という疑念が頭にモクモクと浮かんできました。

「これで何メーターも買ってさ、やっぱり出来ませんでした。ってなると丸損だし(^_^;」

下に書かれているのが用尺

最初の勢いはどこへやら。当たって砕ける気持ちはあるのですが、当たって砕けるほどの小遣いは持ち合わせていない。あれこれや安そうな生地を見ましたがどうもピンとこない。

自信はないけど、どうせならカッコイイ生地で作りたいのが人情というもの。そういう生地は当然のごとくお高い。

すると視界の端に「仮縫い用シーチング」と書かれたコーナー・・・

「あ、これだ!仮縫い用!これは安い!これで作ってだね、成功の暁に、本番のお高い生地を使おう!」

というわけで売られている生地の中でもっともお安い「仮縫い用シーチング(生成り)」を用尺(必要とされる生地の長さ)×2倍ぐらい買ってきました。失敗する確率が二分の一と予想したわけです(^_^;

そのコーナーの中では、ちょっとだけ高い厚手のもの(多少手荒く扱っても大丈夫なように)、そしていまいちよくわからないのだけど「湯通し」してある方を選んだのは、パリパリ感が少なかったから扱いやすそうだという理由です。

生成りって言うのは・・綿の糸を染色や漂白しないでそのまま布にしてある生地で、特に仮縫い用というと綿の花の小さなカスというかゴミがソバカスみたいにポチポチと。そんな非常にシンプルな布。安いです。残った布もいろんなことに使えたので結果的には良かったのかな~と思います。

さて、洋裁で何かを作る時には、まず最初に「水通し」というものをやっておく(あとから知ったんですが「湯通し」というのも同じ意味だそうで・・汗)必要があります。これをやっておかないと洗濯したり、水に濡れたとき生地が縮んでしまうんですね。買ってきた生地を一晩水につけておいて陰干し、まだ湿っている状態でアイロン掛けをします。今までは100円ショップで買った50㎝角ぐらいの生地がほとんどでしたからこの「水通し」も簡単でした。

しかし、今回は仮縫いといえども本番前にちゃんと全てを予行演習することに決めていたので5m×1.1mという大きさの生地を水に付ける必要があります。さすがに洗面器やバケツにはいりきらないので、家族全員が入浴後、風呂桶を綺麗に洗って水を貯め生地を沈めた翌朝風呂場に陰干しにして仕事に出かけました。

帰宅後コードレスアイロンを取り出して布端からアイロンを当て始めましたが・・

不慣れな上に布がデカイというか、アイロン台が小さいというか・・・

蟷螂の斧というか・・

布幅の半分以下のアイロン台でずらしながら当てて布端までたどり着いたらアイロン台の丈巾30㎝ほどずらしてまたそれを繰り返すという気が遠くなる作業。なにせまだ湿っている布を乾かすだけの時間と熱量が必要なわけで、同じところを何度もアイロンが行き来します。湧き上がる湯気。これはなかなか心地よい・・・が、その分熱量も必要とするわけで、コードレスアイロンがあっという間に冷めていく。

・・充電・・湯気・・冷める

・・充電・・湯気・・冷める・・充電・・・(以降繰り返し)

懐かしのアイロン

「も~イヤ!(>_<) 腹立つ~ あ(@_@)!確かあのアイロンがまだあったハズ!」

戸棚の奥をかき回して発見したのは母の形見のというか(^_^;)実家を出る時にもらってきたアイロン。

中が錆びちゃってスチームを出すと赤い染みが出るようになってお蔵入りした重量級のお古。

ところが、これが最適だった!

スチームなんか必要ないし、本体が重いから皺もピチッと伸びるし、なんといっても充電しなくていい♬

これでなんとか気を取り直して、どうにか買ってきた生地の全てにアイロンをかけ終わりました。

 


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