狭間(はざま)の床 2

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。府中市はもちろん、八王子、調布市、町田市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

「もしもし?防水屋さん?お久しぶりです~忙しい?」
「あ、どうも不二さん。お世話になってます(^^)」
「ちょっとね~聞きたいことがあるんだけど。君の専門の床の話。機械室の床の改修なんだけど、今の塗膜がちょっと剥がれてきちゃってさ」
「ボイラー室の床ですか?現状はなんでしょう」
「あれは、溶剤系だな、エポキシ系だと思うよ。膜厚があるから・・・」
「なるほど、面積はどれくらいでしょう?」
「面積?そんなにないよ、一平米弱が4箇所」
「部分補修ですか?」
「部分補修っていうか、既存の塗装部分がそれしかないんだよね、見えがかりっていうのかな。一般の人達に見える場所が一部分なんだわ」
「見えがかり(?_?) あ、ひょっとしてまた厨房ですか?熱湯ザーっとまくとか・・・」
「いやいや、俺も最初は熱のせいかなとは思ったんだけど、よく見ると炉からも2メートル以上離れてるし・・・廻りの・・それより近い場所の塗料も焦げてるわけじゃないからそれほど高熱ってわけじゃないね。実際築年数もそこそこあるし、熱が原因だったらすぐにでもでてた不具合だろうし。60度よりは下なんじゃないかな~・・・でも平均よりは熱いっていうか熱気が有る場所なんだな・・・ピンポイントというか時間的にというか・・・(^_-)」
「それじゃぁ同じ物を塗れば良いですかね?」
「ウーン(^_^;) あまり何度もよばれても困るし、匂いが残るのも困るからね。むしろ今より簡易的な工法で仕上げて後々の補修が手軽に出来る材料の方が良いんじゃないかと思うんだよね、そうすれば職員さんも自分達でメンテするっていってるし。あまり肉厚付けないで仕上げる方が良いよね」
「ふむふむ」
「まあ、とりあえずこの方法でやってみよう。耐久性に問題があったら薄膜ならやり直しもきくし。それで試してみたいって先方にも了解取ってある」
「なるほど・・・」
「というわけで既存塗膜を全撤去して下地調整、で、一気に仕上げて一晩で完成の方向でよろしくです」
「一晩(^_^;)? 夜間工事なんですか?」
「機械室だからね、昼間はちょっと・・・人目もあるし・・・12時過ぎならOKだって」
「わかりました何曜日ですかね?土曜日?」
「う~ん・・・ズレてくるからなぁ(^_^;)」
「はい?」
「その辺は予算的に折り合いがついたら決めよう。ちょっと高めでも良いよ」
「あら(@_@)珍しい」
「うんうん徹夜だからね、当然でしょ(-_-)一人じゃなくて二人ぐらいが良いと思う。先方にも伝えてあるし」
「早速、見積り出します」
「うん。当日は俺も行くから現場に。監督ね」
「わかりました!(^^)」

というやりとりの後日。見積が通って指定の住所に着くまで彼は問題の場所が斎場で有ることを知りませんでした。まぁ教えなかったんだけどね。

「不二さん、ひどいじゃないですか・・・ここって(T_T)」

参考イメージ「機械室」です。

「うん?言ってなかったっけ(*_*)?」
「聞いてませんよ~(;_;)」
「まぁまぁ・・・一人じゃないから(^_^)ダイジョブ。若いの連れてきたんだろ?予算もらってやったんだぞ~しかも俺まで付き合ってるんだぞ~楽勝だ」
「・・・苦手なんですよ(/_;)オカルトとか・・・」
「オカルトじゃないだろ(^_-)仕事。シ・ゴ・ト」
「どこです?ボイラー室って(;_;)」
「ボイラー室って言ったっけ(@_@)?機械室って言ったよね・・・う~ん、まあ~ぶっちゃけ  (‘_’)どっちかって言うとボイラー室に近いかなぁ・・・」
「(>_<)~勘弁して下さい」
「まぁ来ちゃったんだからさ、ササッと仕上げて帰ろう。たったの4平米だから。俺も手伝うから(^o^)な!」
「・・・わかりました(T_T)」

ここまで来たら引くに引けない、八月の夜のことでした。


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