帝王降臨 3

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。府中市はもちろん、八王子市、多摩市、稲城市、狛江市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

我々の前に突如として現れた「帝王」。

そして私は社長に命じられるまま不吉な予言を告げた少年を捜し回りました。

「社長!いました!いました!(^_^;)/ ブランコやってました! さあさあ、こっちにおいで・・・ごめんね~」
「も~オジサン達(‘_’)なんなの? ボク忙しいんだけど・・・」
「いやいや(^_^;)申し訳ないね~ 特に用というわけではないんだけどちょっと聞きたいことがあってさ」
「うん?なぁに(^_-)?ボク 何も悪いことしてないよ・・・」
「いやいや(^_^;)(^^;)悪いことだなんてとんでもない・・・」
「知らない人と話しちゃいけないって言われてるんだけどなぁ(^_-)」

まったくその通りです(汗)

「なるほど、たしかにそうだな~(*_*)ゴメン、ゴメン。私は▲▲建設の社長で▲▲。こっちは不二塗装の富澤君だ」
「はじめましてペンキ屋です(^^;)」
「ボクはね、いきもの係の佐藤だよ(^-^)」
「おお佐藤君よろしくね。さっきの話なんだけどさ~ あの鳥怖いんだって?」
「(^-^)あ~『帝王』のことね。アイツはあの中で一番偉いんだ」
「うんうん。そんな感じだよね(^^; それは分かった気がするんだけど・・ 具体的にはどんな感じなんだろう・・・参考までに聞きたいなぁと思って」
「檻に入ったららさ、トトッと来る感じ? それとも近寄らなければ平気かな?」

と、矢継ぎ早に質問すると『いきもの』係さんがとんでもないとばかりに即答

「扉開けて入ったら飛びかかってくるよ」

飛びかかる?飛ぶの?(@_@)(@_@)」
「オジサン達の頭高さまでならババッと飛ぶね。でもヘルメットしてれば大丈夫かなぁ・・・」
「ほほう(*0*)(*o*)」
「でも、ラッキーだよ、社長さん。眼鏡してるからつつかれても平気だ(^o^)ははは!」
「それはラッキーだな(^_^;)ペンキ屋さんも眼鏡だし・・・」
「いやいやいやいや・・・ボクは見守る方向で(T_T)」
「一人じゃ無理なんじゃないかな・・・(‘_’)でも大人だし・・・いや・・・どうだろう」
「そんなに怖いのか・・・嫌いなものとか、音とかないの?」

「いわゆる弱点って奴あるでしょ?バケツとか叩いたりしたらどうかな」

しばしうつむいて考え込む佐藤君。

「うーんそうだなぁ・・・(=_=)・・・ないかな
「もっとちゃんと考えてよ~!頼むよぉ(/_;)(;_;)」
「大体おかしいじゃん。佐藤君はなんで無事なのさ(^_^;)餌やったり、掃除したりしてるんでしょ?」

「どうすれば襲われないのかな?そこら辺のコツを教えてくれるとありがたいなぁ<(_ _)>」

こうなってくるとこちらも必死です。小学生相手に頭を下げまくり・・・

「僕らだって一人じゃあ無理だもん。『いきもの係』みんなで一気にやるから『帝王』もビックリしてにらんでくるだけだよね。でもオジサン達じゃなぁ・・・どうかなぁ(-_-)

そこで意を決したように社長が言った。

「分かった!じゃあこうしよう。この軍鶏をね、あっちの小屋に移す時、佐藤君手伝ってくれないかな?」
「僕だけじゃなぁ・・・(=_=)」
「じゃあ、ほかの『いきもの係』さんもに声かけてよ(^^;)頼むよ」
「う~ん(^_-) なんで僕たちがオジサン達のためにそんなことする必要があるのかな・・・
「そ、それは・・・(^_^;(^_^;」

まさしく正論で二の句が継げない・・・

「みんなだって忙しいだろうし・・・」
「だよね~じゃあ放課後でどうかな(^_^;)明後日あたり」
「でもなぁ・・・みんな来るかな(=_=)」
「じゃぁ、手伝ってくれた子には缶ジュース一本おごるよ。持って帰っておうちで飲めばいい。どうかな? どうだ? どうかお願いします_(;_;)_」
「う~ん。やるだけやってみるけど期待しないでね・・・明後日の放課後?」
「うん。待ってるよ(^_^;(^_^;)
「あんまり期待しないで(‘_’) 誰も来ないかも・・・」
「その時は佐藤君だけでも指南役で来てくれればいいよ、その時は俺らが帝王と戦うから(-_-;)なぁペンキ屋さん」
「そうですね・・・子供に無理強いは良くないですもんね(/_;)やります。やりますとも!」

思い出してみるとかなり情けない話(^_^;)

「じゃあ、明後日ここに来るね(^-^)みんなに声かけてみるよ」
「頼むよ~m(_ _)mm(_ _)m」

今の時代では何かと問題になるかもしれない取引ですが、なにせ時代は昭和。結構その辺はゆるかった。三十五年前ですからね(^^;)時効ということで・・・もう死んじゃったしね。社長。
と言うか、『なんで社長は先生に相談しなかったんだろう』とか今では思うのですが・・
当時見習いに毛が生えた程度の僕にはそんな知恵があろうハズもなく、我々の運命は佐藤君の人脈にゆだねられたのでした。


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