外壁塗装の流れ(コンクリート壁編2)

東京都多摩地区、神奈川県南部を中心に一般住宅の外壁塗装、塗り替え、リフォーム工事を施工しております、有限会社不二塗装です。

 

さて、高圧水洗浄により清浄となった壁面への塗装ですが、この段階で一つの選択が必要となります。

微弾性フィーラーによるパターン付け

細かな塗料の種類をあげていけばきりがないのですが、一番大きな選択が塗膜厚であると言えます。

下地の状態が良好で有り、かつ10年以上にわたってクラックやひび割れが生じていない(東日本大震災の揺れを経てもなお)壁であれば、膜厚をそれほどつけずに、汚損部分に対する新築時の色彩の復旧や、下地材の保護、汚損防止に重点を置いた材料を選びますし、微少であってもクラックが多い傾向の建物に対してはクラックの発生を抑える為に塗膜厚を多めにとる必要があります。

後者の場合もっとも良く使われるのが「微弾性」あるいは「弾性塗料」と呼ばれるもの。硬化時に一定の弾性を保ち、現存する微少クラックをふさぐことはもちろん、その伸びしろによって新規に下地で発生する微少クラックの影響も表面に現れにくいという特徴があります。

この建物の場合、クラックの発生率は低かったのですが、三階建の為に必要となる足場仮設費に対する費用対効果(コストパフォーマンス)を考え、塗装膜厚を多くとって耐久性をより高めようとご提案させていただきました。

パターン付け完了

具体的には、下地調整材料に「微弾性フィーラー」を選択。「多孔質ローラー」を使用したパターン仕上工法にて厚塗りを行いました。写真で白く見えているのがこの微弾性フィーラーとなります。もちろん全面に塗布いたしますが、飾り枠部分は別の塗装仕様となっているため養生を行っています。

このパターンローラー工法。

「パターンって言うけど、どんなパターンなの(^_^;)?」

と聞かれますと、メーカーによって呼び名がいろいろありまして、「さざ波仕上げ」とか「ゆず肌仕上げ」と呼ばれます。

実は写真の建物の元々の仕上げが塗料自体は違うものの、同じ「パターンローラー工法」ったので同工法となります。

パターンローラー型状

手前に見えるピンクの部分。艶消しなのでとてもわかりやすいですね。

この型状が「さざ波」や「ゆず肌」と言われるゆえんです。

このパターンを出すためには粘度の高い材料を先程も申し上げました「多孔質ローラー」によって「置いていく」イメージで塗ります。

もちろん多すぎればパターンも崩れてしまいますので、経験と技術が必要です。

多孔質ローラーというのは右の写真のような表面型状をしたローラーなんですが、なんか最近、というか結構前からよく似た食器洗いのスポンジがありますよね。(僕はとても親しみを感じますし、洗いやすいと思って指定買いしてます)

そのローラーのパターン見本が下の写真です。

パターンローラー仕上げ見本

もっとも、塗替の場合、ほとんどの場合ほかの材料ですでに仕上げられている場合が多いので、このパターンがそのまま仕上がりになるケースはあまりないのです。

荒い砂粒が表面に付いているように見えるリシン壁、凸凹の多い吹付タイルや、スタッコ吹き。

和風の建物に多いリシンの掻き落とし。

それぞれにこのパターンローラーで塗膜厚をつけていきますが、その場合は下地壁の仕上がりパターンの影響を非常に大きく受けます。

その場合の仕上がり具合についてはまた後日のお話として、次回はいよいよ中塗、上塗りとなります。

 


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