幕板等の塗替作業(傷みの激しいケース3)

シーリング材充填

東京都多摩地区、神奈川県南部を中心に一般住宅の外壁塗装、塗り替え、リフォーム工事を施工しております、有限会社不二塗装です。

前回まで幕板、飾り枠を例にとって施工の流れをご紹介して参りました。   

 下地処理も完了していよいよ中塗り、上塗りとなります。

使用するパテによっては、この時パテ部分に再度補修タッチアップの形でシーラーをもう一度塗る必要もあるのですが、こちらは車両板金用ポリエステルパテを使用しており耐水性、密着率共に問題ありません。

更に今回は上塗りに弱溶剤2液硬化型ウレタン塗料(塗料用シンナーで希釈できる)セラMレタンを使用致します。

 正確には「防カビ・防藻 高耐候 低汚染 低汚染形セラミック変性ターペン可溶ウレタン樹脂塗料 JIS K 5658」という肩書きが付いてますが、よく分かりませんよね。 

しかし、販売されてからの期間が長く、不具合も少ない、更に汚れくく色あせにも強いということが実際の経験から分かっている良い材料です。今回は下地の状況、今後の耐候性を考えこの材料を選択いたしました。

  しかし、その前にちょっと気になっていることが一つありまして、この後付け型の幕板と飾り枠、どうも上部の取付部から水が浸入している可能性が非常に高いのです。

これを見逃して進めると後々の不具合につながるのでは?

・・・そこで、ここはしっかりとプライマーを塗り、シーリング材をたっぷりと充填しておく事にしました。

 

幕板上部と、飾り枠の上、右、左。サッシ廻りはすでにきっちりとシール工事を行っているので問題ありません。

あえて幕板下部と飾り枠の下部を除外したのは、「水分の逃げ道」を確保するためです。

シールが乾いた後、前述のセラMレタンを二回塗りいたします。   

セラMレタンも同様のため、そのように記述しますが「窯業系」の壁面の塗替に対してはセラMレタンの場合、素地調整を適切に行えば2回塗りで良いというメーカーの仕様であることも関係しています。

あえて言うなら下塗り、上塗り・・ということになるでしょうか(^_^;?

ちょっと手を抜いてるみたいに聞こえていやですね~実際にはこれだけの工程を踏んでいるのに・・・

最近では中塗、上塗りとは言わず、上塗り(1回目)、上塗り(2回目)と呼ぶことが多いですが、これはカタログに記載されている呼称をそのまま引用するためです。

しかし、このように資料を残しておけば一目瞭然ですね。上塗りは同じ色を塗り重ねるのでちょっと分かりづらいですが、実際に現地に行ってみれば艶の出方の違いではっきりと分かりますよ(^^) 

これで飾り枠と幕板が完了、乾燥後ビニールで養生して壁面を弾性塗料で仕上げます。

この時、先程ご説明したコーキングにかぶせるように弾性塗膜を重ねることでより一層雨水の浸入を防ぐことが出来るようになりました。


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