公園遊具塗装よもやま話 4

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。

府中市はもちろん、町田、拝島市、昭島市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

公園遊具塗装を請け負うと、各遊具の配色や、施工する公園の施工順(最小でも10箇所以上の公園を塗装します)などの施工計画を立て承認を受けます。

その後施工準備として各公園の塗替に先立って告知看板を立て、近隣にチラシを配布するのが最初の仕事になります。

当日、実際の作業に取りかかるときもいきなり塗り始めたりはしません。
まず遊具、ベンチ等施工する箇所をカラーコーンバーなどのバリケードで囲みます。
赤いプラスチックとんがり帽子と、それを繋ぐ黄色と黒の縞々の棒。
いかにも「工事してますよ」と誰にでも分かるようにすることが大切です。
それと「ペンキ塗りたて」の紙をペタペタと貼ります。
地面に埋もれている部分をスコップで掘り出す埋設部露出などを行ってから工具を使って、あるいは電動工具を使ってのケレン作業(錆落し)が最初の作業・・・こうやって段階を踏んでいけば
「あ~公園塗り替えるんだなぁ」
と、公園利用者の方々にも伝わっていって訪れる人も少なくなっていきます。
それから役所発注時に「近接した公園を同時に施工しないこと」と明記されているとおり、同時に施工する公園は距離をとります。

すると、ちょっと歩くことにはなりますが普段からその公園を利用している皆さんは工事期間中のみ隣の公園を利用することも出来るだろうという配慮なんですね。

公園というのは地域の皆さんの生活に深く関わっていることが多い大切な場所ですから。

そうそう、生活と言えば公園によっては屋根のある休憩所「東屋」があり、今はどうなのかな・・・

当時はまれにそこに住んでいる人が実際にいました(^_^;

いわゆるホームレスの人ですね。色々と荷物もたくさん。

段ボールやブルーシートで補強された仮設住宅があるんですよ。
1回の工事で一つ二つはそんな場所がありましたね。
「そんなときってどうするの?」と思われるでしょう?
僕らも、どうしようかな・・・って最初は悩みました。
実際のところどうしたかって言うとですね、・・・特に何もしなかったんです。

他の公園と同じように施工の二、三日前に立て看板を立てておくと施工当日には霞のように姿が消えてます。

綺麗に引越が完了してるんです。
実はああいった方達は我々が思っている以上に色々と気を使って生活しているようで、立て看板によって工事が始まる事を知ると、その期間中はどこかに引っ越ししてくれるんです。

そして工事が完了して完了検査が終わった頃にまた戻ってくる・・・
だから、思っているよりホームレスさん達で困ったことはなかったですね。
何かトラブルが起きてしまえばかららはすぐに立ち退きを要求されるわけですからかなり敏感に行動していたようです。
実際に『立て看板』をじっくりと眺めている姿も見ましたし、いつだったか直接質問されたこともありましたっけ。
今は休憩所のベンチの形を替えて横になることが出来なくなるようにしていたり、東屋自体を撤去したりしているようです。

あの人達は今、どうしているんでしょうねぇ。


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