ペンキ屋さんデジタル革命4 改革の窓開く・・・

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。府中市はもちろん、神奈川県南部、稲城市、狛江市などを中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

当社の事務所にもファックス、ワードプロセッサー、プリンター付き計算機が導入されると昭和のデジタル化も一段落。
私の方はというと学生生活後一波乱あって当社に入社したわけですが、職人というのはやはり現場第一。ずーっと刷毛を握って事務仕事は兄と親父にお任せでした。
何事も習うより慣れろという目で見て覚える「見習い」時代。現場に行って怒鳴られたり笑われたりしながら少しずつ経験を積み知識を蓄えていく。今よりも新築工事での塗装部位が多く、バブル時代ということもあってとにかく忙しく数をこなしたことは今となってみれば大きな財産になったと思います。

現場の数が多いということはそれだけ多様な塗料を扱ったり色数を塗ったことになるわけで、そのたびに現場で調色を行った訳です。おかげさまでいつの間にやらほとんどの色をその場で作れる様になりましたし、配色に関しても色のバランスによってどのように建物や内装が見えるようになるのか実際に施工例をみていくわけですからある程度イメージもつかめるようになりました。さらに社長命令で通勤時間にテキストを読みながら電車に乗って施工管理技能士の資格を取ったりと今の自分に必要な経験を詰めたと思っています。
その間せっかく買ったマイコンの方はだんだんといじらなくなり、家を出て独立したとき以降引っ越し荷物の段ボールに入ったまま。夢のワープロはお安くなった専用機を買いましたし、ゲームの方はファミコンの方が圧倒的に扱いやすかった。
ついにはテレビとして使っていたカラーモニター(テレビチューナー付きだった)が壊れると、もう二度と使うこともなかろうと大枚はたいた「FM7」もついに処分してしまいました。振り返ってみると自分に使いこなす能力がなかっただけなのですが、当時の僕にとってマイコン、マイクロコンピューターというのは「一から十まで全てを指示してあげないと何もできない代物」というネガティブな印象のみが強く残ってしまったのです。
転機が訪れたのは1998年。そうです「Windows95」から始まる今のWindowsの誕生後、その後継機Windows98を所有していた友人宅に遊びに行った時です。
カラー画面に映る鮮やかな画像。しかも動く。素早い起動。私の記憶の中にある「ぴーヒャララ~」とカセットテープからのんびりとDATAを読み込む機械とはまるっきり生まれ変わった「パーソナルコンピューター」の姿がありました。
特に驚いたのは彼の持っていたフォトショップ、イラストレーターという画像編集ソフトの能力と、表計算ソフトエクセルの便利さ。
表計算ソフトといえば確か最後に買ったパソコンの本にマッキントッシュの画期的な新開発ソフトウェアとして紹介されていたのをうっすらと覚えていましたが・・・「このマスとこのマスの計算ができるからって何だってんだ」程度の関心しか起きませんでした。あのソフトがここまで進化するとは・・・そして、レイアウトと印刷まで自分で指定できるようになるとは思いもよらなかったです。
そして、それを行うのに「プログラムを書く」必要がないというではありませんか!それはまさしく僕が以前思い描いていた理想のマイコンの姿そのものだったのです。
衝撃を受けた僕はもう二度と手を出さないと誓っていた禁を破って電気屋さんに飛んでいき、再び多額のローンを組むとWindowsパソコンを買いました。OSは98SE。ハードディスクは奮発して8ギガバイト!GBなんて単位は初めて見たというぐらい広がる地平線のような大容量です!・・・(今机の上にあるデジタルカメラのSDカードと同じです)
なんとCDROMドライブ付き!(書き込みはできません)憧れのフロッピードライブが最初からついてます(なんか小さくなってるけど)大きな17インチディスプレイも揃え、その後、バックアップ用にMOドライブまで後から買い足しました。もっともCPUが「K6-2」というヘタレだったので年中フリーズしてましたが(^_^;
この買い物のために一つ実行したのが「パチンコやめる」そしたら払えたんです。・・そのローンがね。
そんなに負けていたのかと思うぐらい。結構使ってたんですねぇ・・・少しずつローンを返しては高価なソフトウェアを買って振り出しに戻ったり、周辺機器を買い足してさらに増えたりと僕個人の懐にはきつかったですが楽しかったです。いろんなことを学び、知識を得ました。そうそう。テレホーダイでチャットにハマり、ブラインドタッチが出来るようになりました!「テレホーダイ」ご存じないですか?お若いですねお客様。

あくまで個人の趣味ですが、パソコンの世界は楽しかった。何ごとも楽しんでやることはあっという間に身につきます。そしてその後、事務仕事を手伝うために事務所に机を置いてもらったとき、初めて相も変わらぬ我が社のアナログぶりを知って愕然としたのです。


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