東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。府中市はもちろん、立川市、日野市、国分寺市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
最近は梅雨の季節はじとじとと雨が降って、雷雨とともにそれが開け・・・蝉がミンミン鳴く夏がやってきて夏到来という日本の四季の移り変わりが少々乱れているように感じますね。
地球温暖化によるものか知らないですが、今年のようにやたらと梅雨が短かったり、ほとんど雨が降らない日が続いたかと思うと亜熱帯地方のスコールのようにザーッと大量に降っては水害をもたらしたり場所によっては水不足。真夏日の連続が初夏よりも先に続いたりと奇妙な天候が続きますね。
我々としても施工計画通りにことが進まないことも多くなって調整に手間取ることもしばしばです。
以前でしたら梅雨時はお客様も私共も外部の塗装を避ける様にしていましたが最近ではむしろ梅雨明けの宣言とともに天候不順が続いたりする。誠に困ったものです。
八月の雨といえば思い出すのが今からそうですね30年近く前になるのでしょうかその年我が社は都営住宅の新築塗装工事を三棟同時に請け負うとことになりました。これは困りました。当時はまだ仕事はあるけど職人がいないいわゆるバブルの余韻の残る時代・・・職人になるなんてのはよほどの物好きか、二代目しかいなかったのでとにかく実践経験のある熟練工がいない。ましてあの頃はね、建物の中に塗装する部分がたくさんあったんですよ。
このままでは工事の遅延は避けられません。まだまだ駆け出しの僕は、工事の遅れによる各職方同士のもめ事には慣れっこでしたがさすがにこれはもうこの時点で地獄が見えてます。
クロス屋さん、建具屋さん、左官屋さん、設備屋さんの間に挟まれてキュウキュウのスケジュールで働かなければいけません。
でも、うちが受けないとほかに受けるところがないという状態でした。今から考えるとうらやましいような時代なんですが(^_^;)
「片っ端から知り合いの職人さんに声をかけるようだな・・・」
なんて腕組みしながら相談をし、実際に電話をかけまくったらしいのですが（親父談）やっときてくれたのはたった一人。
後は社内の人間だけが頼り・・・この状態で梅雨明け宣言、もう地獄への道確定の日、雨が降りました。
「毎年梅雨明け宣言すると雨が降るよな・・(^_^;」
ところが次の日もその次の日も雨。
三日、四日、五日と雨が続くうちに電話が鳴って
「なんか内部仕事ない？」
と向こうの方から電話がかかってきた。
「あるよ！あるある！」
今と違って框の類いはオイルステイン仕上げ、洗面所、トイレの壁面はEP、お風呂の壁と台所周りは懐かしのマスチックローラー仕上げ・・・
パイプシャフト、玄関鉄扉。塗るところはいっぱいあります。そうそう、内部のガラス戸もそうだったなぁ・・・
僕が始めた頃は手摺りの類いはもう、アルミになってましたが以前はそれも鉄骨の塗装仕上げでした。
まぁとにかく仕事はあるんです、それが三棟ですからね
「どうぞ！どうぞ(^^)」
と招き入れて刷毛を渡す、ローラーの準備する。
これは助かったなぁ・・・もう少し手伝いにきてくれないかな～なんて思ってるとさらに次の日もまた雨、その次の日も。
そして電話がまた鳴る。人が増える。
この繰り返しでついにこの夏中三棟の都営住宅に予定の四倍近い職人さんたちが来てあれよあれよと仕事を進め、いつもなら遅れてばかりの予定工期よりずっと早く完成してしまいました。
ただし外回りは遅れに遅れてましたが、外装は「ガン吹き屋さん」の担当だったので逃げ切りです。
本当にあっけなく終わってしまいました。
結局夏の間中ずーっと雨が降っている感じで
「こんなこともあるんだなぁ」
と思いその現場の件に関してだけはにはほっとしたのですが、これだけの異常気象もちろんそれだけではではすみませんでした。
夏休み中に学校の外装塗り替えを請け負っていた業者は全く仕事にならなかったですし、海水浴場では多くの海の家が倒産。
夏の季節商品は軒並み販売不振。
そして稲作にも深刻な冷害がでて全国的に米不足になりました。
平成五年（1995年）のことです。ほら、外国から細長いお米が輸入されて・・・食べませんでしたか？インディカ米。
抱き合わせで販売されたり、お米屋さんで最初から国産米と混ぜ合わせて販売されたじゃないですか。ピラフとかパエリアにして食べると美味いとか言われたけど・・ピラフはともかくパエリアなんていわれてもねぇ。
死んだお袋がどこからかお米を手に入れてくれて（新潟の親戚かな）それでも足りなくて後はやたらとお好み焼きを作りましたっけ。
天候というのは我々の生活に深く関わっていて世の中全てに影響が出てしまいますね。
「お天道様には逆らえない」ってこういうことなのかなと本当にそう思いました。
