大盤振る舞い

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。

府中市はもちろん、国立市、調布市、八王子市など東京多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

 

さて、塗替工事にお邪魔していてよく出会うのは「ヤモリ」

その名の通り「家守」というぐらいで、少し築年数のたった住宅に行くと高確率で出会います。

灰色ががった地味な色合いの「ニホンヤモリ」と呼ばれる品種です。

パッと見た目はトカゲなんですがトカゲとはちょっと違う。

使われていない雨戸を引き出すと、白くてひょろ長い1㎝ぐらいの卵が張り付いていたりする事もあるんです。

私の相棒などは、その姿を見かけると「いた!いた!(^^)」などと上手に捕まえて、しばらくそのユーモラスな表情を眺めていたものでした。

ある日の午後、やっぱりちょいと大きめのヤモリを捕まえたところに、その家の男の子が居合わせました。小学校の低学年ぐらいでしょうか?

雨戸に張り付いていたヤモリの卵

「オジさん何やってんの?」

「ん?・・・恐竜の子供を捕まえたんだよ!」

「恐竜?嘘でしょ?」

「まぁ恐竜は嘘だけど、恐竜の子孫っていうか、生き残りっていうか・・ほら、みてごらんカッコいいだろ~」

ヤモリ、しげしげと顔を見てみるとちょっと変わった目付きと風貌。

SF映画に登場する恐竜はこれがモデルなんじゃなかろうか・・見つめる少年の瞳もキラキラと輝いてきました。

「あげるよ(^^)」

「え!いいの?(@_@)」

「飼えば良いじゃん。ほれ」

と、手渡すと、今時の子にしては珍しく平気な顔で受け取ると、小さな指で頭を撫でたりし始めました。

「カッコイイね~!ねぇ、何を食べるのかな?」

「え?・・(^^;)虫だな」

「わかった!おじさんありがとう!」

喜んで家の中に飛び込んでいった少年。時代が変われど、やっぱり子供は変わらないもんだなぁと思ったものでした。

・・・さて、それから数日後、現場の作業も順調に進んでいき、そろそろ上塗りにかかろうかと相談していた昼下がり。

「キャーッ!!」

と絹を裂くような女性の悲鳴。

「捨ててきなさい!早く!!今すぐ!!!(>_<)」

ドアが開いて顔を出したのは、あのわんぱく少年。手には昆虫飼育用のプラケース・・・

(ははぁ・・ママさん、爬虫類系は苦手だったかな^^;)

と、その手元をみてビックリ。透明プラスチックの向こうには、ゲジゲジ、ダンゴムシ、ゴミ虫、蟻、毛虫、青虫・・・

少年が捕まえられる限りの虫がうようよと(大量に)うごめいていたのです。

「なる程、確かに虫だ。(^_^;)いや、ミミズは違うなぁ」

意気消沈の少年と、ケースの真ん中でちょっとビビリ気味のヤモリのコントラストは、ちょっと忘れられない光景となりました。


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