ライン引きあれこれ 2

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、八王子市、立川市、狛江市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

前回もお話ししましたが、建築塗装が専門の私共でも以前は新築アパートの駐車場のライン引きなども依頼されて施工することがありました。
もちろん今でもそれは可能なのですが、最近では道路専門業者さんが溶融型路面標示用塗料で書く事が多いようです。
その方が価格も安く上がることが多いとか。
インターネット等で施工業者を探すことが簡単にできるようになったのも大きいようですね。

ともあれ数十年前に駐車場のライン引きを頼まれたときセットで頼まれることが多かったのがナンバリング。
駐車番号を書いてほしいというものでした。
これはちょっと困りました。
このような依頼があったときには、文字も部分を当社出入りの字書き屋さん(看板屋さん)に依頼していました。
実際現場で何度か立ち会いましたが・・・これは本当に特殊技術。
大体の位置を指定すると

「角ゴシック?丸ゴシック?」

とか言いながら適当に・・・本当にテキトウな感じでシュッとチョークで一本線を引きます。

「おまかせします・・」
「了解(^^)」

といいながら平刷毛にペンキを浸していきなり書き始めます。
ここで強調したいのが最初に書いたチョークの線は輪郭線ではありません。
どういう基準でどの様な必要性があるのかもあまりわからないんですがアンダーライン的な一本線をひょいっと引くのです。
角度的に曲がらないようにという水平基準線なのかな・・と思っていましたが、結構いい加減でちょっと斜めじゃなかろうかと感じるときもあったのであくまで補助というか儀式めいてました。
そうですね、両側の線の中心位置を示したのかもしれないですね。

「このあたり」

を示しているチョークの線
それを見つめてちょっと考えるようにじっと見つめる。
そしておもむろに書き始める。
パパパっと刷毛を動かすとあっという間に数字が書かれている。
もちろんアスファルトですからアスファルトが浮けば二度書きとか入りきらない凹面をつついたりもするけれど・・・実際の話、半日もかからず10台分を書いてしまうその姿はまさに職人。神々しくさえ見えて尊敬したものでした。
ただ・・ちょっとお値段もよかったですね(^_^;
ですから御見積を出してもお客さんにもう少し下げてよと言われると・・自力でこの数字を書かないといけません。
そうなると、『お前そういうのが得意だから』という理由で親父に押しつけられる。
生来金釘流の私は大いに悩みました。
今でこそパソコンを立ち上げ、「イラストレーター」などでちょこちょこっとフォントを拡大印刷してしまえば大きな文字も簡単に型紙ができますが、当時はようやく「書院」とか「オアシス」とかの高価なワードプロセッサーが家庭用に普及しはじめた頃。
デジタル的に解決するのは難しい時代。
だからこそ字書き屋さんが大活躍していたわけです。
そこでない知恵を絞って考えたのが・・・「カレンダーの文字」の利用です。
これを切り抜き、方眼紙に貼り付ける。
そして目標サイズの升目を書いた紙に「手書き」で拡大するのです。
なんてアナログな方法でしょうか(^_^;
しかしながら、数字というのは直線が比較的多く、カーブも緩やかなのでこんな方法でも実際に形になってしまうとと綺麗な仕上がりになりました。
数字と意識してフリーハンドで書くとどうしても『くせ字』になりますが、図形だと思って直線、曲線を分解して書くと出来上がった物は個性がない「図形」となるからなのでしょうか。
これらを厚紙にカーボン紙で写し取り切り抜いてステンシル風の型紙を作れば充分お金をいただける仕上がりになったものです。

この時の型紙は他の駐車場はもちろん、学校の廊下の階数表示などにも何度か利用しました。
ただ、慣れて来た時が一番危ないもので、一度工務店からクレームを受けたことがありました。

「1階廊下階数表示の1が逆向きになってるから直してくれ」

と。

「1に右も左もあるもんか!」

と渋々現場に行ってみると・・・

なるほど確かに「1」が逆を向いていました。(写真参照)

やっぱり少しは数字として意識しないといけませんね(^_^;


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