狭間(はざま)の床 FINAL

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。府中市はもちろん、調布、小金井市、国立市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

私が機械下の奥からはからずも発見された貝殻を丁寧に拾い集めている間にも、三人の防水屋さん達の手は機械的に動き続けていました。
その様子は、「いつも通り」というよりも「一心不乱」・・・

「(=_=)サッサ(=_=)サッサ(=_=)サッサ」
「あー 写真撮るからあそこまで来たらストップして待ってね」
「ハイ(-_-)ハイ(-_-)ハイ」
「表情が硬いな~(^_^;)」
「(^_-)そんな(^_-)ことは(^_-)ありません」

まあ、無理もないかなぁ・・・ここはひとつ、監督として現場の雰囲気を和らげないと行けないな(^^;)ジョークのひとつでもぶちかまさないと!

「写真撮ったらさ~(^^)知らない人の顔が写ってたりして(^o^)」
「(>_<)・・・(^-^)ふふふ(^o^)あはは」

あら、約一名の反応がない。これはたたみ込まないといけないな。(^^;)

「ハイ親方!そこでストップ!作業中写真ゲットするからね~(^_^)」
「(=_=)・・・(((^_^)了解です(((^_^)です」
「ハイ。プライマー塗布作業。いきますよ~(^^)」
「(-_-)_ハイ。」
「(^o^)はいチーズ。どれどれ・・・・あれ(?_?)?
「(>_<)ヒィ! (^^)(^^)」
「手が二本もある!!(@_@)!」
「(*_*)うわ~! (^_^)(^_^)」
「・・・って、数あってるな(^o^)OK!」
「(/_;)やめましょう。洒落にならないッス! (^O^)(^O^)」
「しかし乾きが早いな~(^^)さすが高室温。もう中塗いけそうじゃん。神のご加護か、目に見えぬ力のお導きかな・・・はっ?こんなところに足跡が! なぜ?誰が・・・あ、俺だ(^o^)」
「・・・(/_;)もう中塗いきますんで、プライマー完了撮って下さい」

さすがにこれ以上いじくるとマズそうだったので静かに見守ることに。
静かに。実に静か・・・。目をつぶっていてもそれぞれがどこで何の作業をしているかがわかるくらいの静けさ。

「・・・(‘_’)眠くなるな」
「(>_<)そんなことはありません(-_-)キュッキュ(-_-)ペタペタ」
「静かすぎるな~(^_^;)なんかこう、景気づけにやらない?しりとりとか・・・百物語とか・・・
「やりません!(^^;)(^o^)(^o^)」
「あははは(^o^)」

すると突然入口の鉄扉が開いたので正直僕の心臓もちょっとドッキリ。
入ってきたのは所長の鈴木さんでした。

「どうもご苦労様です皆さん。工事の進行状況はいかがですか?(^_^)」
「おかげさまで大変順調に進んでいます。今中塗が終わりますから、乾燥待ちに1時間ぐらいですかね、それから・・・」
「不二さん。一度引き上げます(^^;)」
「なんで?」
「ここで待たずに、一度帰ってですね、乾燥が終わった頃また来ます(^^;)そうさせてください (@_@)(@_@)」
「え~(^^;)それじゃあ大変だろ。ここで待ってたら良いじゃん」
「いやいやいやいやいやいやあ・・・(;_;)帰ります (^-^)(^-^)」
「すぐ戻ってくるようだぞ?」
「ハイ(;_;)戻ってきますので・・・(^O^)(^O^)」
「かまわないけど・・・夜が明けちゃうぞ(^_^;)?」
「そうです、夜明けに来ます。そうさせてください(/_;) (^^;)(^^;)」
「なんか意味ないけどな~(^_-)うーん」
「アリます!大アリなんです!お願いします。そうだ、(>_<)!一人残しておきます。人質にして下さい (^o^)(*_*)」
そういって親方は最初に連れてきた一人と逃げるように扉の方へ。

すかざず僕はその前に回り込むと彼の右手に件の赤いキャップの秘密兵器を手渡し、建物から出たらお互いの体に掛け合うように耳うちしました。
「使い終わったら俺の車に入れといて(^_^)・・・という事なので鈴木さん、明け方にトップをもう一回塗って終わります。それから片付けて、八時前には余裕で完了しますね」
「そうですか、無理なお願いを聞いていただいてありがとうございました<(_ _)>」
「ところで、機械の下から少々お骨が出てきましたのでこちらにまとめておきました、よろしくお願いいたします」
「これはこれはご丁寧にありがとうございます。引き取らせていただきます<(_ _)>」
「よろしくお願いいたします<(_ _)>」

とりあえずこれで一安心。
皆さんも機械の下で埃にまみれているよりもずっと幸せなことでしょう。
親方ですか? もちろん戻ってきました。
なにせ人質がいますので、彼一人に押しつけるわけにもいかないと思ったのでしょう。ちゃんと二人でやってきてしっかりと仕上げていきましたよ。
もっとも暁の大地に立つ彼は別人のように日の光を浴ながら

「明るくなったらこっちのものです(^o^)やるぞ~! (^^)/おー」

元気いっぱいでしたっけ。


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