おーい!お茶 2

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。

府中市はもちろん、調布市、狛江市、町田市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

一服というと我々の時代では自販機やコンビニで買ったコーヒーやお茶を飲みながらの休憩というスタイルで、今でもそれが主流です。
近頃では共働きで日中どなたもいらっしゃらないお宅も多いのでそれが自然な形ですね。
ですが律儀にお茶を勧めてくれるお客様もいてその場合にはありがたくいただいております。
ずいぶんと昔のことになりますが私がまだまだ駆け出しの頃の話です。

「ペンキ屋さん~! お茶にして下さ~い!」
「あら、どうもすみません!おーいお客さんがお茶入れてくださったよ!」
「ハイハイ!ちょっと待ってね(^_^;)今、下に降ります」

秋も深まった頃、僕と相棒の二人で入った新規の現場です。

「おーい!早くしろ!」
「早くしないと伸びちゃうわよ~!」
「え?何が伸びるって?(?_?)(?_?)」

首をかしげながらおりてきた我々の目の前に「きつねうどん」が湯気を立てながら飛び込んできました。

「え?!(^_^;)何事?」
「あら、おいしそう(^o^)・・・もう昼だっけ?」

思わず時計を確認しましたが、もちろん時計の針は十時をちょっと回ったぐらい。

「お兄ちゃん達若いんだからさ。モリモリ食べていい仕事してね!」
「あら~これはどうもすみません(^^;)どうもありがとうございます!」
「おいしそうですね(^^)いただきます」
「器はおそば屋さんが取りに来るから縁台にのせておいてね(^_^)」
「は~い!(^^)(^^)いただきます」

ニコニコ顔の奥さんが家の中に姿を消すと

「おい・・・(^_^;) こんなのはじめてなんだけど」

「うーん俺も。(^^;) どうする?」
「どうするったって、せっかくのご厚意なんだからありがたくご馳走になろう」
「うんうん、まあ、うどんの一杯ぐらいならいけるかな~いただきます!(^o^)」
「いただきま~す(~o~) ズルズル・・うん!ウマイ!」
「ハフハフ。なかなかイケるな~(^-^) 体が温まる」

最初は戸惑っていたもののそこはまだまだ元気いっぱいの頃だったのであっという間に二人ともペロリと平らげてしまいました。

 

「ごちそうさまでした!!」
「さあ、がんばるぞ!」

食べた分以上に体を動かして胃袋に隙間を作らないと女房に作ってもらったお弁当が入るスペースがありません。
バリバリと働いているうちに、あっという間にお昼になりました。

「オイ!もう昼だぜ(*_*)なんかさっきうどん食ったせいで気分は午後の三時くらいなんだけど」
「うーん。(=_=)まったく腹が減ってない・・・」
「俺も。(-_-)」
「オレは昼飯いいや、昼寝でもしてるよ」
「あ、お前ずるいなぁ・・・俺、弁当もってきてるんだよなぁ」
「ズルいとかいわれても(^_^;) この辺食堂とかなさそうだし・・・」
「そういえばそうだなぁ・・出前が取れるんだからそば屋さんはどこかに有るんだろうけど」
「いやいや、さっきうどん食べたし。おやすみ~(^_^)/」
「う~ん。でもせっかく女房が早起きして作ってもらってる弁当だ。残すわけにもいかないよな・・(-_-;)いただきます!」

若い頃は結構大食いだった私ですが、正直これはちょっときつかった。

「さっきのうどん。つゆまで飲まなくてもよかったかな(T_T)」

時折空を見上げ、体をゆすって胃袋に隙間を空けながら、なんとか弁当を食べ終えたのでした。
さて・・・お腹パンパンの午後が始まりました。牛丼の三倍盛りや、ピザの食べ放題チャレンジがフラッシュバックで目に浮かびます。

それでもウンウンと重い体を動かして2時間ほど頑張ったら、やはりこれが若さというやつかお腹のつかえがとれてきた。

「やれやれ・・・やっと落ち着いたか(^_^; 助かった」

すると下の方から

「ペンキ屋さん~お茶ですよ~!」

と奥さんの声。

「早く来ないと伸びちゃうわよ~!」


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