公園遊具塗装よもやま話 2

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。府中市はもちろん、町田、八王子市、拝島市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

公園の塗替工事となると、施工期間中利用が出来なくなってしまうわけなので、事前に普段からその公園を利用している常連さん達にお知らせしなければなりません。

隣接する住宅にはチラシを入れますし、不特定多数の利用者の皆さんには立て看板を立て施工期間を記述しご理解をいただきます。
隣接地より遠方から来る人達も多いわけですから当然ですね。
「公園と言えば子供」というイメージかもしれないですが、やや大きめの公園ではゲートボールなども盛んなところがあってお年寄り達が大集合する場所も有りました。

その場合にはグランド近くにあるベンチが使用できなくなってしまうことなどあらかじめリーダー格の方達にお伝えしていました。
私が見習いの頃はゲートボールがとても流行っていましてね(^^)
当時は施工時期も夏や秋だったりしたので元々朝に強いお年寄りの方々、朝早くから掃除、ライン引きとせっせと段取りを始めては「コツン、コツン」と音が響いてました。
お年寄りに人気のスポーツだから「のんびり、ほのぼの」のイメージをゲートボールにお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、結構シビアですよ。あの遊びは(^_^;)
五名対五名のチーム編成でピシリと整列し、次々と淡々とプレイを勧めていく。チームプレイですから自然とリーダーをはじめとする力関係が生まれるものなんだそうで結構人間関係も厳しそう。
「いいよ、いいよ 楽しくやれば(^^)」なんて雰囲気ではないんですよね。
リーダーがスパルタ系の人だとその声も厳しいですし、周りの空気にも緊張感があります。
審判役の方が「何番!」「何番!」と声を掛ける。
その声に合わせキビキビとボールを打つ選手達。
基本的に三つのゲートをくぐりつつ最後にゴールポールにたどり着けばいいわけなんですが、これは「チーム対抗戦」。
グランド上には五個ずつのボールが二組、合計十個のボールが存在しているわけで互いのチームのボールの進路を邪魔したり、相手のボールをはじき出したりとかなりエグい頭脳戦が繰り広げられるのです。
このルール、お茶のついでに見学していたとき高齢のプレイヤーの方々に説明していただいたのですが、その高度なルールにビックリ仰天した覚えがあります。

「厳しいですねぇ・・・(^_^;) それに複雑ですね」
「何事も奥が深くなければがなければ面白みがないじゃろ(^o^)」
「いやいやまさしくおっしゃるとおりで・・・」
「さらに、ゲートにも色々な大会があって、よりレベルの高い大会に向けて練習する」
「ほうほう(^_-)」
「参加するからには勝ちたいわなぁ・・・自然と練習にも熱が入る」
「なるほど(^^;)・・・あれ?あの人ボール踏んでますよ」
「あれは『スパーク打撃』ちゅうもんなんだ。ほれ手に敵の球もっとるだろうが
「フムフム・・・となりに置きましたね」
「ピタッとくっつけて自分の球をコンと打つと」
「飛びましたね!敵のが」
「そして・・・ありゃ!(>_<)田中さん~ダメだってばぁ!」
「すんません(^^;)・・・片桐さん」
「もっと考えて打たんと~(=_=)」
「了解です!スンマせん」

プンプン怒る片桐さん。失敗した人はどうやら初心者らしい。

「厳しいですね~(^_^;) ちゃんと枠の外に出したのに」
「ウンにゃ、少なくともあっちの敵の球に当てることぐらい考えんと。ゲートは頭脳ゲームなんだ(-_-)」
「はあ・・厳しいンですねぇ(おっかね~)
「まっすぐボールが打てるようになるのも一年ぐらいかかる人がいるからなぁ・・・兄ちゃんもやってみるかね?」
「いやいやいや(^^;) 遠慮しま~す」

といったように相手の球に当てて出したりするだけでなく、進路妨害や、味方の球を有利な位置に弾き飛ばしたりそれはそれは奥深きゲームなのだそうです。
・・・しかし最近あまりあの『コツン』という音をあまり聞かなくなったような。
どうしてかな思って今回調べてみると、1996年には60万人近かった競技人口が6万人程度まで落ち込んでしまったそうで。
原因はシニア世代のスポーツの多様化や、チーム制スポーツゆえの人間関係の難しさが有るのだそうです。上下関係生まれやすそうですもんね・・チームワークも大切だと思うんだけどなぁ。
代わりに個人制で気楽にプレイできるパークゴルフや、グランドゴルフに人気が移っているとか。
個人的にはあのピリッとした空気も好きだったのでちょっと寂しい気もしますねぇ。


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