東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、八王子市、日野市、多摩市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
夏の屋根工事と言えば一度痛い目を見たことがあります。
築年数の古い建物のカラーベスト屋根上に乗って足場をかけたときです。
カラーベストの屋根には水苔等の汚れが付きやすいため、塗装の際には必ず下地処理として高圧水洗浄を行う必要があります。
その現場は隣接する隣家との距離が近いため、足場部材を奥まで送るのにたいへん苦労していました。
2階の破風板、つまり横樋の高さまで仮設が終わって、後は屋根上に手摺状に突き出す部分の仮設に取りかかったとき、
「屋根の上から足場部材を送った方が楽だなぁ」
と考えました。
しかし屋根の上にはかなりの水苔が生えていたので普通の靴では滑って危険。
こういったときにはやっぱり『地下足袋』別名『忍者シューズ』が一番と、履き替えて屋根にあがりました。
南面さえ気を付ければ他の部分は目の前がお隣の屋根なので最悪の事態に陥っても落下の前にお腹がつかえてしまうでしょう。
「隙間に潜り込んでいる間はやっかいだったけど、こうなると気楽だな・・・(^_^)」
しかし、そうだからこそ飛散防止ネットはしっかりと立ち上げなければいけません。
「高さは半間ってところかな・・」
まずは危険だけれども取り回しが楽な南面に足場を仮設して、おもむろに屋根に登ってみると・・・
「ウン。これぐらいなら滑らずに歩けるな(^o^)。さすが『忍者シューズ』」
今でも現役で使われ続けている理由がよくわかります。
「でも・・・ちょっと熱いかも・・相当焼けてるなぁこの屋根(*_*)」
地下足袋の裏は生ゴム。凹凸はありますが厚みはありません。
普段履いている作業靴より地面の影響を受けやすいのは仕方がないでしょう。
足元ポカポカ状態で一時間ほど屋根の上で作業したでしょうか・・足場から地上に降りても、足裏のほてりがとれなくて、
「なんか変だな(^_-)?」
とは思っていました。
家に帰ってもそれは変わらず・・というよりもさらに激しくジンジンと感じるようになり、靴下を脱いでみると 足の裏が土踏まず以外真っ赤に!
翌朝には大きな水ぶくれが一面に出来ていて歩くこともままならない状況。
いわゆる低温火傷になっていたのです。
足を引きずりながら皮膚科に行くと、女医さんが
「あらまぁ!いったいどんなことをするとこうなるの(?_?)」
看護婦さんも
「可哀想に・・・(=_=)」
「いやぁ・・・屋根に足場架けるのに登ってたらこの陽気で・・(-_-;)こうなっちゃいました」
「あら非道いことさせるのね! そんなことさせる会社やめちゃいなさい!」
「いや、この年でやめるわけにもいかないし、ちょっとお天道様を甘く見ていた私の落ち度です(^_^; 以後気を付けます」
まさかの大チョンボでした。
今年の夏は中国辺りで道路のアスファルトが溶け出したり、車のボンネットで目玉焼きを作る動画がUPされていましたが、ああいったところを歩くなら笑い事ではなく靴底の厚い靴を履かないと低温火傷になります。
あの厚い足裏の皮がズルッと剥けてしまうのですからご用心。
それ以来真夏の屋根に足袋で登ることは二度とありませんでした。










