東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、国分寺市、小金井市、国立市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
現場では真夏でも長袖の作業着を愛用していました。
虫に刺されないというのもありますが、汚れますから・・
皮膚にペンキの点々が付く→日に焼ける→シンナーで点々を落とす→点々白く残る
これがいやだったんですが、毎日やってたら点々もまんべんなく拡散するからそれほど気にすることもなかったかも(^_^;
どちらかというと、『日焼けすると疲れる』と感じていた方が大きな理由ですかね。
「『日焼け』っていうのは火傷なんだから、派手に焼けると疲れるぞ」
親父や先輩に言われた言葉です。
実際のところはどうなのでしょう?
『瓦屋さん』なんかは屋根からもう逃げようがない宿命の商売だけれど人によってはランニングシャツで仕事していましたからねぇ(^_^;
首筋なんか真っ黒!
それでも平気で屋根にあがっていく。
「瓦屋さんすごいですね~(*_*) 熱射病とかにならないんですか?」
「うん(^_-)? そんなこと言ってたら商売あがったりだからなぁ・・」
「何かコツがあるなら教えてくださいよ」
「・・・梅干しだな(^_-)」
「梅干し・・・塩分?」
「あと、ぬるま湯(^o^)」
「ぬるま湯?」
「お湯を冷ましたやつ。湯冷まし? 白湯冷まし?」
「冷たいのじゃ駄目なんですか」
「ダメダメ。腹が冷えるし、胃によくない」
「なるほどね~」
といったおばあちゃんの知恵袋的な貴重情報をいただいたのですが、私は梅干しが苦手。
ですから実行はしなかったですね。
それからずいぶん年月がたってから『塩分タブレット』や『塩飴』などが世の中に出てきましたので積極的に活用しましたが・・・
『ぬるま湯』の方も、理屈ではよくわかるんですが気持ちとしてやっぱり冷たいものが飲みたいですよね~(^^;)
農家の仕事をしているとそのうちの人がよくお茶を出してくれました。
前にも書いたかもしれないですが、農家のお年寄りは真夏にトタン屋根を塗ってくれって言ってくるんですよね。
「これだけ暑ければペンキもよく伸びるだろうから」
いやいや・・そんな時代じゃないですからね。
今のペンキは温度に左右されることはほとんどありません。
親父いわく、昔、農家の納屋なんかは自分でコールタールを塗る人が多かったらしい。何でも自分で出来ることはやったんでしょう。
コールタールというのは寒いと粘度が高くなって塗りにくくなるから、ペンキもそうだろうと考えるんですね。
大丈夫です。
今の塗料は真冬だって霜や夜露が降りなければ塗れます。
コールタールが塗ってある納屋。溶剤系の塗料を塗るとタール分が溶けて浮き上がってくるのでやっかいでした。
その場合、シルバーを塗れば大丈夫だと教わりました。
含まれているアルミニュウム粉がタール分より上に上って固まるからとのこと。
そんなコールタール塗装の屋根。真夏に呼ばれてシルバーに塗り替えた現場が昔はいくつかありました。
「ペンキ屋さーん!お茶にしなよ(^^)」
大変ありがたい事ですが・・・これが『熱いお茶』だったことはよくありました。
「ペンキ屋さん。暑いときこそ熱いお茶!よく覚えておくと良いよ」
「はい。勉強になります・・・(^_^;)」
「冷たいのは体に毒!」
理屈ではわかるんですよね。うんうん。
知識としてはうけたまわりました。
実際においしくいただきましたが・・
やっぱり冷たい水が飲みたかったなぁ。
でもね、いくつかの現場で知り合いになった土方のお爺さんは、夏でも水道の水を少し飲むぐらいで黙々と働いていました。
「この腕の中で『水が飲みてぇなぁ』と言いながら死んじまった戦友のことを思えば、水で充分。こいつがご馳走だよ」
後で聞いた話ですが、ガダルカナルの生き残りだったそうです。










