学校トイレ修繕よもやま話 4

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、国立市、狛江市、多摩市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

学校の設備が古くなっても予算が確保できずなかなか修理ができないことがあるということは前回お話ししましたね。
トイレの雨漏り話が出たところでもう一つ、こんなことが有ったことを思い出しました。
それはとある小学校。前回のお話に出てきたような腰壁がタイル構造の古いトイレなんですが、サッシ枠に不具合があって修理したいとの事。
部品交換するために取り外した木枠も新しいものに交換する必要が出てくるかもしれない。
そして、その部分の塗装補修を見積もってほしいとの要望が建築会社から有りました。
どう考えてもあまり儲かりそうにない仕事ですが・・・普段からお世話になっている会社ですから頼まれた以上は現地調査をする必要があります。

簡単な打合せを行った後、日を選んで現地に赴き事務室にご挨拶。
階段を上がって目的のトイレに着きました。
なるほど建物も古く、使われているサッシ自体が古すぎて部品交換では間に合わず全体交換になるかもしれません。

年代物のトイレで他では見かけないタイプのサッシがはめ込まれていました。
この硝子戸がガタガタで、場所によっては外れそうになるとのこと。
中に落ちる分にはまだしも、外側に落ちると危険だというのもうなずけました。
交換する木枠が一部になるのか、全体になるのかは不明ですが、たとえ部分交換だとしてもこれだけ古く傷んだ木枠なので色も合わせることが出来そうにありません。
(木枠全てを塗り替える事としようかな)
m単位と言うよりは、職人の作業時間を考えての見積になりそうですが、念のためメジャーを当て計測ることにします。

「ウン? なんじゃこりゃ・・・」

気になったのは壁面に張られているタイルの半分ほどの割合でセロテープが貼ってあったこと。
10センチ角のタイルの列ごとに上から二本ずつ。奇麗に張られていました。

「なんだろうなぁ(^_^; これ・・・」

初めて見る光景に首をひねっていると

「やっときてくれたんですね!」

弾むような声に振り返ると先生でしょうか? 眼鏡をかけた中年男性が満面の笑みでそこに立っていました。

「はい?」
「タイル屋さんですよね?」
「いや・・・塗装屋です(^^;)」
「塗装(?_?)?」
ペンキ屋です」
「(*_*)? タイル屋さんじゃないの?」
「違います」
「最近だとペンキ屋さんがタイルも補修するの(?_?)?」
「いや、あのサッシが開かなくなっちゃって、取り替えるかレール交換になるかもで窓枠を塗る見積をしてほしいとか」
「え?(@_@) 窓枠?
「そうです」
「窓枠をどうするの?」

「塗るんです。ペンキを」

「ペンキ塗るだけなの?? いつ?」
「まだ塗るかどうかわかりません。予算取りだろうから・・」
「タイルは・・・対象外?」
男性教師の表情に悲しみと絶望が広がっていくのがわかりました・・


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