外壁塗装の流れ(コンクリート壁編3)

東京都多摩地区、神奈川県南部を中心に一般住宅の外壁塗装、塗り替え、リフォーム工事を施工しております、有限会社不二塗装です。

弾性トップ(1回目)塗装作業

さて、下地処理として微弾性フィーラーをローラーパターン塗装して塗装膜厚の確保を行いました外壁ですが、もちろんこれで塗装完了というわけではありません。この上に様々な仕上げ材料を塗布し仕上がりとなります。

この建物の場合、施工前の壁面に縦に流れる雨染みが多くみられました。

もっともこれは、昔と違って軒先を設けず壁面に直接雨が当たる近代建築デザインの場合は避けて通れない問題です。

その為、シリコン系の自浄作用のある塗料などから、フッ

素系など汚損に強いことを前面に打ち出している塗料も多くあります。

近代では塗料メーカーさんの努力によって、艶消しでも汚れが付きにくい特徴を持った塗料も開発されています。

弾性トップ(1回目)塗装完了

とはいえ良い材料はお値段もそれなりに上がる傾向があるのも事実。

必要な条件にかなった実績のある材料を採用しコストパフォーマンスを上げていくことも重要です。また当社では新しい材料は出来るだけ経過観察し5年~10年経年の様子を見てから採用することにしております。

 

塗料の種類の問題もありますが、なんといっても汚れやすい壁の一番大きな要因は、表面の仕上げが「艶消し」「艶有り」かにあると私は思います。艶消しの塗料で仕上げられた壁面は、同じ価格帯の材料で比較するとどうしても汚れが付きやすい傾向があります。

それは艶消しの塗料の塗膜表面が極端に言ってしまうと「磨りガラス」状になっているからです。

「磨りガラスと、普通のガラスどちらが汚れやすいですか?」と問われれば、答えは簡単ですね。

弾性トップ(2回目)塗装作業

埃やカビなどはどうしてもザラザラとした面に付きやすく、掃除もしづらいものです。

今回も、同じ弾性塗料なら3分艶、あるいは5分艶よりも艶有りの方が汚れにくいという理由から施工前の艶消し仕上から艶有りへの変更を行う事となりました。

写真は中塗、上塗りなのですが、最近ではメーカーさんのカタログ表記

が変わって「上塗り(1回目)」、「上塗り(2回目)」と書かれていることが多くなったので、我々もそれに準じて同じ呼び方をするようになりました。

材料によっては上塗りよりも比較的安価な中塗材を使用するものもあるのでこれをふまえた使い分けなのでしょうか?「同じ性能の上塗り材料を2回塗る」という意味が込められているのかもしれませんね。

一番下の写真が施工完了時の写真となります。

幕板や飾り枠は丁寧に下地処理を行った後、ウレタン塗料仕上げを行っています。

施工完了

今回使用した上塗り材料は、関西ペイント(株)の「アクアビルド」下地処理に使った微弾性フィラーは同社の「アレスホルダーGⅡ」です。どちらも当社で十年以上使用している材料ですがクレームが出たことは一度もない材料です。

アクアビルドは元々「シーラーレス」という最大の特徴があり、塗り替えなどの下地がしっかりとしたモルタル外壁面塗り替えの場合、シーラーが必要ありません。

実際に二回塗りでハガレやフクレなどの不具合がでたことは過去に一度もないのですが、今回は「しっかりとしたパターンをつけたい」という目的の為に三回塗りといたしました。


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