東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、日野市、立川市、狛江市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
なじみの床専門業者さんの協力で施工している小学校の床塗装工事。
一回塗り込んだ床に2回目を塗った教室へ脚を進めました
「(*_*) なにこれ!まったく艶がないじゃん・・・これで2回目?」
「この材料使うと・・必ずもめます(>_<) いつもなんです」
「オイオイおどさないでくれよ(^_^;)」
「でも本当にそうなんですよ(T_T) ちゃんと規定同り塗っているのに手抜きじゃないか・・施工不良じゃないかって疑われるんです」
「うーん、しかしここまで艶が出ないとは思わなかったな(^_^;)」
「でも昨日、不二さんもみたでしょ? 目の前で2回目塗ったじゃないですか(-_-;)」
「確かに・・・」
「でも今までのクリヤーの艶と全然違うから『これで仕上がりじゃないでしょ?』と言われるんですよこの前の現場もそうでした。きっとここでも言われるでしょう(T_T)」
「う~ん確かに2回目を塗ってるのは間違いない。この目で見た。でも、この結果だけを見せられたら手抜きを疑われるのも無理ないかもだなぁ・・・」
「でも、施工手順通りです(^_^;) 希釈なんかしてませんよ、マブです。原液」
「だよなあ・・・じゃあ3回塗ったらどうなる? ここだけ先にもう一回塗ってくれる?」
「何回でも塗りますけど・・・なんとビックリ。同じなんですよ(/_;)」
「まさか・・・(^_^;)いくら何でもそんな・・・」
結果は同じ。濡れ色にはなるけど、艶消しクリヤーを塗ったような仕上がり。
吸い込む量が全然違ってくるし、乾燥も早いので木材に浸透して硬化しているのは間違いないんですが、『溶剤型を一回塗ったかな~』程度の艶しか出ないのです。
「この前の現場も、その前の現場ももめました・・・こんなに一生懸命やってるのに」
「マズいな・・・ちょっと待った(=_=)/ これは役所の人呼ぶから、他の教室進めてて」
翌日役所の担当官にご足労いただいて、指定されたメーカーの指定された材料であることを提示、データーシートも提出。施工手順も確認の上・・・
「で、この部屋。これで仕上がりなんです(-_-;)」
「え?3回塗ったの?(^_-)ホントに?」
「本当です(-_-)今この缶から出したこの材料でもう一回塗ってみますから確認していただきますか」
「いいよ(^_-)塗ってみて・・」
ポリッシャーに付けたパッドで研磨し清掃、塗装作業まで確認していただいてから他の教室の進行状況を説明して回りました。
事前の打ち合わせ通り各教室は各工程でストップされています。
「これが塗装前」
「フムフム・・・しっかり削ってあるね。
「この教室が1回塗り」
「ん?余り変化がないような^^;」
「そうですね、でも一層目は大体こんな物です。さわってもらえると変化がわかるかと」
「どれどれ・・・あらザラザラだ(*_*)」
「木の繊維のトゲトゲがクリヤーで固められてこうなります。何も塗ってない状態だとペーパーを掛けただけでは取り切れないんですよ。このように固めておいてまたサンディングを掛けます。そうしてから2回目を塗ると、となりの教室のようになります・・・こちらです」
「・・・2回塗ったの?(^_-) ホント? 艶がないけど」
「でないんです(-_-;)艶が」
すでに担当官の顔に困惑の色が浮かんでいました。
「手で触ってみていただければその差がわかります(^^;)」
「あ、なるほどトゲトゲしてないね」
「ペーパーで研磨してから塗っていますので表面は平滑になってきています」
「ウーン(^_-)確かに・・・」
「こうやってペーパーを掛けつつ塗り重ねていくと本来は艶がどんどん出ていくんですけど・・次の部屋、3回目が塗ってあります。」
2回塗りの部屋からさらに進んで3回目の部屋へと移動しました。
「これが規定同り3回塗った部屋です。最初にみていただいた部屋と同じ状況です」
「・・・艶・・ないね(^^;)」
「でないんですよ~(^_^; なんでそうなるのかわからないのですけど」
「うーん・・・みんな木の中に吸い込んじゃうのかな?」
「一層目は相当吸ってます。でも二層目、三層目と回を重ねる度に消費する材料が少なくなっているので、充分木材に浸透したのちしっかり硬化しているのだと思います。さわってみてください」
「(**) スベスベだな」
そんなやり取りの後で最初の教室を再度確認してもらうと・・・
「(@_@ )あれ?最初に来たのはこの教室だっけ?」
「そうです。ここは1回多い4回塗りです」
「(*_*) まったく変化がない・・・」
「そうでもないです、またさわってもらえますか?」
「あ!(^0^;) さわるとツルツル!」
「おわかりいただけましたか(^^;) これで1回多く塗った状態なんです」
「ウーン・・艶がでないのはなぜなんだ(^^;)?」
「メーカーさんに色々聞いてみましたが・・要するにまだ開発途中だかららしいです(^^;)」
「性能的には?」
「まったく問題ないそうです」
「じゃあ・・しょうがないか(^_^;) 契約通りだもんね」
「念のため、全ての教室を4回塗ります」
「あ、そう(^^;) 悪いね~」
「四層目はほとんど吸い込まないんです(^^;) 材料的には充分たりますから、塗るのはパッドでスーッと撫でるだけなんで」
「なるほど。了解しました。(^^)」
とまあ、こんな形で下検査に立ち会ってもらって本検査に臨んだことがありました。
床の艶ですか?
引き渡し後に用務員さんがワックスを掛けたらピカピカになったそうです。
それから五年くらい経ってからの工事では、ほぼ溶剤型と変わらない艶が出るようになっていましたからメーカーさんも日々研鑽なさっているんでしょうね。
ご苦労様です・・・。
材料の革新時期にはこんな苦労もありました。