新旧塗料事情

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
国立市、小金井市、調布市、日野市など東京多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

以前、農家などに冬、塗替に行くとその家のお爺さんに
「冬にトタン屋根なんか塗って、大丈夫? ペンキが伸びないんじゃない?」
などといわれたことがありました。
これはたいていの場合、納屋のトタン板にご自分でコールタールを塗った経験がある方なんですね(^^)
確かに昔、コールタールを錆止めといいますか、ペンキ代わりに塗られた物置や、納屋結構見かけました。

そのばあいですと・・これは死んだ親父から聞いた話ですが「真夏が良い」ってことらしいんですよ。こんがりと焼けたトタンにコールタールをベタっと載せて刷毛で引っ張ると、ツルツルツルっと綺麗に広がるんだそうな。で、真冬にそれをやろうとしても熱で溶けるコールタールはボテボテで広がらない。妙な感じで肉厚が付くと後からひび割れが入ったりするんだそうです。
「いやいや、お客さん(^_^;それはコールタールとか塗ってた時の話ですよ~。今は合成樹脂だし、乾きの早いのから遅いのまでよりどりみどりなんで、まったく問題ないです。雨とか、霜とか、夜露がおりてたりしたら話は別ですけどね・・」
実際のところ近年の新しい塗料開発はめざましく、私の爺様の代で板塀に「柿渋」塗ってた頃や、親父の代のように色粉とボイル油とかでペンキを練ってた時代とは全くもって扱う材料が違います。
我々自身もちょっと気を抜いているとついて行けなくなるくらいの日進月歩。
これから何回かに分けて建物の部位に使われる塗料の種類についてご説明していこうかとおもいます。
専門的なお話しとなるので、カテゴリーは「施工実績」とすることにいたしました。
ちなみに古い農家の屋根にコールタールが塗られている場合の油性塗料による塗替は「シルバー」色一択になります。(水性等は省きます)
それ以外の塗料では下地のコールタールが浮き出て黒く変色してしまうからです。
シルバーの塗料というのは基本的に「アルミニュウム」などの粉が樹脂の中に混ぜ込まれていて、乾燥時に表面に金属粉が浮き上がって固まるためコールタールの影響を抑えることが出来るのです。


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