新旧塗料事情 2

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
立川市、国立市、三鷹市、神奈川県南部、など多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

排熱ダクトを耐熱塗料で(下塗)

以前は、塗料といえば、水性、油性、ラッカー、塩化ビニール系などが主流でしたが、最近ではウレタン塗料、エポキシ塗料など新しい素材が開発、改良されて私共のような塗装業者にも手軽に扱えるようになってきました。
また使用される部位によって、プール専用、テント生地用、ゴム下地用、耐熱塗料など様々な種類がありますし、従来では塗装できなかった物に下塗として利用することによって密着力を高める、プライマー、バインダーなど多種多様な製品があります。
例えば、近頃一般建築の木部や鉄部の上塗り材として利用されることが大変多くなったウレタン塗料などは、主材に硬化剤を施工前に規定量投入して攪拌して使用する2液硬化型から、1液硬化型と呼ばれる塗料も現れ希釈するシンナーもウレタンシンナーなどのような揮発性の高く刺激臭の強い2種と呼ばれるタイプから、三種と呼ばれる一般的な塗料用シンナーで希釈できる物まで幅広く開発され、利用されています。
一液硬化型というとちょっと不思議な印象を受けるかもしれませんが、近年特に進歩したと我々が思う「水性系」塗料にも「水性反応硬化形」と呼ばれる塗料が開発されて現在の主流となっています。

あまり頭のよくない私が頭のよくないなりに理解しているところでは、これらの一液反応硬化タイプという塗料、水やシンナーの海の中で小さな「主材」に当たる粒と、「硬化剤」に当たる粒が浮かんでいる状態に有ると考えるとちょっとわかりやすいです。タピオカミルクティーは下に沈んでしまっていますが、あれのもっともっと小さな小さな粒子が浮かんで混ざり合っている状態です。
隣り合ってはいるものの、それぞれが水やシンナーで隔てられているので混ざり合うことはありません。

私達が壁や、手摺りにそれを塗る事ではじめて水やシンナーが揮発、蒸発し隣り合っていたつぶつぶが混ざり合い、「反応硬化」し始めるという仕組みなのです。
この反応硬化型。強いです。

特に感じたのは夏場の夕立。昔使っていた水性塗料なら、たとえ午前中に塗り終わって乾燥していると思った壁であっても直接雨に叩かれると流れてしまうことが多々ありました。
「暑い盛りなのに・・これだから水性は信用できないんだよな~」
つまり、表面は乾いているように見えても塗膜の内部はまだ乾燥が足りない場合があり、雨に激しく叩かれると再び顔料共々樹脂が溶け出してしまうのです。ところがこのような心配は、現在の塗料ではほとんどしなくてすむようになりました。

よほどの厚膜でない限り、塗膜の硬化はほぼ均一に進む為、表面が乾いている状態なら内部も同様に硬化しているからです。

以前は浴室の壁、天井などを塩化ビニール系の強溶剤型の艶有り塗料で仕上げるのが普通でしたが、今ではこれらの改良された水性塗料に取って代わられています。
また、変化がないと思われがちな油性塗料においても、原材料から鉛、クロムを省くなど、シックハウス対策が施されるようになり、日々改良が重ねられています。
それらの中から私共塗装業者は、現場の立地、利用状況、下地の種類などによって最適と思われる材料を選択することが出来るようになりました。
ただし、当社におきましては開発されてからある程度年数がたった材料を優先的に使用する様に心がけております。

メーカーさんを信頼していないわけではないのですが、実際の耐用年数が証明できている物は安心してお客様にお勧めすることが出来ますし、現場での取り扱い易さなどの情報も入ってまいります。
評判のよい製品はすぐに耳に入ってきますし、何らかの問題があったり、扱いずらい製品は自然に改良版や更なる改良が加えられていくからです。
外壁などの材料の場合は10年ほど塗替工事が行われないこともしばしばですので、特に慎重に材料の選定は行われます。


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