「ジョリパット」のメンテナンス2

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。

調布市、立川市、三鷹市、日野市、など多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

 

さて、前回取り上げましたジョリパット。1975年に発売されたので現在に至るまで45年の販売実績があるということになります。

もちろん他のメーカーからも後発で類似した材料は発売されていますが(日本ペイントさんの「インディアートCERA」や、エスケー化研さんの「ベルアート」など)やはり長年の実績と信頼性は揺るがないものがあり、同様の仕上壁面を他社は「砂壁状意匠塗材」「アクリル樹脂系多意匠装飾仕上塗材」等の表示をしていますが、一般的には「ジョリパットの外壁」あるいは「ジョリパッド系」と呼称されてしまうあたりがシェア率の高さを物語っています。

最大の特徴として豊富なテクスチャー、高級感ある艶消しの地肌が有ります。まるで南フランスやイタリア南部の建物を思わせる風合。

近年私たち都内の塗装業者がジョリパッドの建物の塗替を受注する機会が増えたのは、都市部における建売住宅販売においてまだ全国的には9割近いシェアを持つサイディング外壁に対して「高級感ある外観」を演出するジョリパッドの外壁を使用することにより差別化を図る傾向が東京を含む都市部不動産業界に存在するという事情があるからだといわれています。

実際のところ同条件の立地、広さの建物ではジョリパッド仕上の建物の方が先に売れる傾向があるそうですので建売建築の設計仕様に積極的にとり入れられていったのだと思います。

私個人としてもジョリパッドの建物はかなり興味があります(今はマンション暮らしなんですけど)。

素敵だなぁと思いますし、建売販売の場合ですと出来上がった建物を確認して購入する訳なので、職人さん達の技量まかせになりがちなコテ引きや、ローラーパターンの仕上がりも確認出来るわけで「こんなハズじゃなかった」的なことも起きません。

もう一つ私がジョリパッド仕上のお宅について思うことなんですが、サイディングの建物よりジョイントシーリングのメンテナンスが不要な分だけ後々のメンテナンス費用が安くなる傾向があります。これは新築時にそれなりの設計単価が必要であるとしても「長い目で見れば元が取れるかなぁ」と思うのです。

ジョリパッドといえば艶消し仕上ですが、その塗膜表面は単に艶消しであるというだけではなく表面に皮膜を作らず水分を一定量浸透させ、放出するという機能も持っています。

壁が水を吸ってしまって大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、今では透湿性の防水シートや下地材の性能が向上し、壁面からの染み込みによる雨漏りという問題は発生しにくくなっています。(この事が又ジョリパッド系の普及の一因になっています)

この高親水性という特徴により汚れと雨水が一体化し洗い流される効果があります。例えば衣類に染みが付きそうな汚れが付いてしまったとき、塗れた布でトントンと叩き染み抜きをしますよね。あるいは濡れたタオルには汚れが残りにくい事などを思い出していただければおわかりいただけるかと思いますがこれらの効果により耐汚染性にもすぐれています。

ただし、このような性質を持つジョリパットは塗替の際、一般的な塗料での塗替と少々異なった塗料を使用する必要があります。

塗替初期に一番多く起きたクレームとしては、新規塗膜が浮き上がってしまうリフテイング現象。つまり浮き上がりや膨れです。元々通気性、透湿性のあるジョリパッドですので高圧水洗浄の後、乾燥が不十分なまま単層弾性や透湿性の低い新規塗膜を塗布してしまうとこのようなことが起こります。つまり、壁面に含まれている水分が排出される事により、逃げ場のなくなった水蒸気が塗膜を押し上げて剥離させてしまうのです。もちろん乾燥に充分に注意を払い、かつ透湿機能を持った材料を使用すれば一般的な外壁塗装に使われる材料の中でも透湿性の高い材料を使用すれば塗替は可能です。しかし、艶有りや半艶消しなどの材料を使用しますと、せっかくのジョリパッドの意匠性が崩れてしまいますし、同じ「艶消し」でも一般的な艶消し塗料を塗ってしまうと、ジョリパット本来の砂壁状マテリアルに目詰まりが起きたような「のっぺりとした」質感になります。

ジョリパット仕上のお宅に住まわれている方達はその外観に対してこだわりを持っている方々が多く「出来る限り新築時のイメージで」のリフォームを希望される方が多いです。

そのようなお客様に対しまして当社がお勧めいたしますのはアイカ工業さんがジョリパッドの塗替用に開発いたしました「ジョリパッドフレッシュ」

メーカーが自社製品に達して自信を持って開発した材料。

まさしく王道的な塗替材料を適正な施工方法で施工する。これが何よりも間違いがない選択です。

ジョリパッドフレッシュは色彩も127色と豊富です。少々色数が多く、なおかつカタログによる色見本が小さいものですからお客様によってはなかなか仕上がりをイメージしにくいようです。その為、当社は2色~3色ほどの候補をピックアップしていただきA4サイズの色見本板をメーカー発注で作成することが多いです。

写真がその見本板で、発注条件は「平面にジョリパッドフレッシュ仕上げ」ですが、よく見ていただけると塗膜の表面に細かな砂が混ざっていることがわかります。

この塗膜型状がジョリパッド本来の風合を生かし、新築時の景観を再現します。

また、ジョリパッドフレッシュには専用のシーラー材、と肉厚を付ける場合の専用フィーラー材があり、上塗のオプションとして遮熱タイプとラジカル塗料タイプも開発されています。

次回では、ジョリパッドフレッシュシーリーズによる施工についてもう少し詳しくご紹介したいと考えております。


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